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[イセルディア] Iserdia


イリアス達が住む世界の総称。厳密に線引があるわけではなく、あくまでも人々によって確認されている範囲をそう呼んでいる。
名の由来に関して確かなものは分かっていないが、一説によると遙か竜の時代に最後に生き残った黒竜の名とも伝わっている。
レトの紀500年前後の時点で、レトを始めとした8つほどの国の存在が確認されている。

 

[レト] Leto


イセルディアの中央北部、トルガ峰の南に位置する国家。
首都はタジルカーン。かつてはルシュカーンとも呼ばれていた。
他に主要都市はカラン、ツェンなどを擁し、その軍事力と経済力は各国の中でもトップクラス。
特に西方のマハタイトと東方のトーラス首長国からは宗主国としてその存在を認められている。
反対に南のノイ=ウルとは歴史的な対立から、その軋轢が激しさを増している状態。
エレン=イリアスは、元国王エレン=ホメロイの第二子にあたる。

 

[マハタイト公国] Mahatite


イセルディアの西方、ゴーダン山脈の東に位置する多民族国家。
狭い地域に移民を始めとした複数の民族がひしめき合っている。
首都はエル=エレシア。主だった都市はウトの他には無いが、
数多くの小規模な町や村が領土内に点在している。フェイもその内のひとつ。

 

[ノイ=ウル] Neu=Ul


レトの南方に位置する国。首都はウル。
他に主だった都市はカラナント、ジェンマ、モイなどがあるが、国土の多くを砂漠が占める上に
それぞれ距離があるため、都市同士の結びつきは弱い。ゆえに、各都市が独自の治安体制を敷き、
国家集合体のようになっている。

 

 

[アラメイニ] Arameini


レトの東方、トーラス首長国から更に海を挟んで遙か北東の大国。
首都はサヴァント。レト周辺の国家からは“外の国“とされており、イセルディアの外界に位置すると言う者も多い。
元々はカラワリシュという国が一帯を治めていたが、数百年前にレトとの連合軍により滅亡させている。
他都市はマヌワ、ノクトなど。古くからの国交はあるが、その実がレトに伝わることはあまり無い。

 

[偉大なる西壁] Ancient Western Wall


ルシュ神国(レトが興る前の国)時代に建設された南北に渡る巨大な防御壁。
西方の山峰に住むゴウ族からの侵攻を防ぐため、40年を費やされ築かれた。
基本は石積みであるが、築かれた時代や進攻による破壊などによって南北でその程度は違う。
古くは5リート(約10km)の間隔で監視塔が置かれ、西方に注意を払っていたが、
ゴウ族がエル=エレシアを包囲し、マハタイトを興国して以降は壁の本来の役割は失われ、
南北の新たな貿易路としての役割を与えられている。